第29回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

ご挨拶

第29回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

会長 伊波 早苗

(社会医療法人誠光会 淡海医療センター 統括看護部長)

 このたび、第29回日本糖尿病教育・看護学会学術集会を2024年9月21日(土)・22日(日)に、国立京都国際会館にて開催させていただくこととなりました。
今回のテーマは、「糖尿病看護のカタチ~伝承と創出~」です。

 本学会では、看護をカタチづくるための講演等を企画しております。テーマは3つあります。
 1つめは、「看護の役割をカタチにする」です。看護師の役割は多様で、目に見えるインスリン指導やフットケアだけではなく、多職種の調整をしたり、複数の疾患を持つ患者さんの管理を調整したり、退院調整などの移行支援をしたり、糖尿病のある人々の生活と人生を支え、希望を叶えるお手伝いもしてきました。そうした役割を表現し、多職種や患者さんにも見えるカタチにできたらと思います。
 2つ目は、「知と技をカタチにする」です。私たちは糖尿病とともに生きる人にその人らしい生活とセルフケアを支援するために、どのような「わざ」で支援してきたのか、糖尿病看護認定看護師のエキスパートとしての「わざ」、専門看護師が明らかにすべき実践知、まだまだ明らかにすべきことが多くあると思います。そうした「わざ」ももっと明らかにし、伝承していきたいと思います。
 3つ目は、「時代の変化とともに作り上げる新しいカタチ」です。コロナ禍を経て、糖尿病専門病棟での入院患者さんは減る一方、外科病棟などでは他疾患の治療管理とともに糖尿病の管理が求められています。また、系統的な教育の場は、外来や地域に移行しています。さらに、デジタル化や治療の進化もあり、新たな看護モデルを作る時期となっています。糖尿病教育モデルの再構築、病院で完結しないケア、それらを意識しながら、人、場、看護の役割価値を新たにカタチづくっていく時です。

 ぜひ、京都にご参集いただき、一緒に糖尿病看護をカタチづくっていきましょう。企画委員一同、みなさまが是非参加したくなる企画を準備して、京都でお待ちしております。

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